EU当局では該当地域で流通する製品に対して、安全性が担保されているか、製品のEU指令対応が適切に行われているか、監視を行っています。CEマーキングに違反していることが発覚すると、罰則として出荷・販売の停止や市場からの製品回収、製造業者の公開、罰金などが課せられる仕組みです。
また、自社製品による事故や災害が発生した場合には、製品に欠陥がなかったかどうかEU当局によって厳しく調査されることになります。その際、CEマーキング違反が発覚すると、EU規則に違反する信頼性を欠いた企業という扱いになり、製造物責任や社会的責任といった問題に発展してしまいます。
次項で解説する適合宣言書や技術文書は10年間の保管義務があり、EU当局からの提出要求に備えて正しく保管しておくことが大切です。