マグネットスイッチと混同されやすい用語に、マグネットコンタクタがあります。どちらも制御に使われる機器でもあり、明確な違いを把握していない人も多いかもしれません。
日本語表記では、マグネットスイッチは電磁開閉器、マグネットコンタクタは電磁接触器となります。マグネットコンタクタは信号入力により接点を開閉するだけのものです。
では、マグネットスイッチとマグネットコンタクタはまったくの別物かというと、そうではありません。マグネットコンタクタはマグネットスイッチの一部を構成する部品で、マグネットコンタクタとサーマルリレー(熱動形過負荷継電器)を物理的に組み合わせたものがマグネットスイッチといった関係になります。
サーマルリレーは過負荷による過電流を検知して信号を出力するための部品で、それ自体には回路を遮断する機能を持ちません。そのため、その接点を開閉して回路を遮断する過負荷保護機能を持つマグネットスイッチにするには、回路遮断機能を持つマグネットコンタクタと組み合わせることが必要になるのです。